「食品業界に興味はあるけれど、自分に向いているのか分からない」という不安を抱えている方もいるのではないでしょうか。
鶏肉食品メーカー・プライフーズで製造管理を担うO・Kさんは、配属先のイメージがついていない食品製造の現場でも、向き不向きではなく「まずは3年やってみよう」と踏み出しました。
そして入社6年目の今、この仕事を「続けたい」と語ります。
専門知識がなくても、現場で活躍できるのか、Oさんの歩みから、その答えを探ります。
「データ」と「人」を動かす製造管理
「身近な食べることに関わる分野を学びたい」という思いから関東の大学で食環境科学を専攻し、就職先もそのまま食品業界へ。
入社から5年目まではスーパー向けトレーパックの受発注業務を担当し、現在は八戸工場のアウトパック部門へ異動。
現場で作業する方々とコミュニケーションをとりながら製造ライン全体を管理する役割へと仕事の幅を広げています。
専門知識より、まず「気持ち」
食品製造の現場で必要なこと
食品製造の現場に必要なスキルは
どんなことだと感じますか?
食品について学んでいれば活かせる場面はありますが、それ以上に大切なのは気持ちの部分だと思います。
最初はみんな分からなくて当たり前だからこそ、
分かっているふりをせず「分からない」と素直に
言えること、自分の想像とは違う環境に慣れていく力が、大事だと感じます。
それと、仕事だけが一番にならず、仕事以外にも
打ち込めるものを持っている人のほうが、わからないことが多い時期や大変なことがあっても続けやすいのかなとも思います。
学生時代の経験で、いま活きていると感じるものはありますか?
飲食店でのアルバイト経験ですね。
工場は、年上のスタッフさんや、幅広い年代の方と話す機会が多いので、飲食店で身につけた「いろんな世代の人とのコミュニケーションの取り方」が、今の現場でそのまま活きていると感じます。

飼育の現場を見てから、
食品製造の現場へ。
数字の意味が変わった3ヶ月
入社してから、どのように
仕事を覚えていきましたか?
配属部門の製造ラインで製品の規格や機械調整などをひとつずつ覚えていきます。一番刺激的だったのは、入社当初の研修で鶏を育てる農場を見れたことです。たくさんの鶏を目にして、「命あるものを扱って、食品として出荷している」と実感して、
一つひとつのお肉を大事にしようという気持ちが
芽生えました。
研修や現場業務を通じて、
身についた視点はありますか?
無駄なく製品をつくる「歩留まり(ぶどまり)」と、効率よく製品をつくるための「能率」の視点
です。
どの原料を何キロ使えば、製品がどれくらいできるのか、何人で作業すれば効率がいいのかを常に考えるようになりました。
研修で農場の鶏たちを見てから食品製造の現場に入ったからこそ、命をムダにしないための視点や考え方が腑に落ちていったのだと思います。
仕事の中で、大切にしている視点は
ありますか?
「ミスをしないために、どんなに忙しくても確認作業を怠らない」という意識は、自分にとっても、教える立場としても、一番大切にしていることです。
賞味期限や数量、商品規格など、一つひとつの数字を雑に扱うと、大きなトラブルにつながるかもしれません。
自分自身が決められた確認作業を怠り、ミスをして大変な思いをした経験があるからこそ、「手間を惜しまず、どんなに忙しくても決められた確認作業を怠らないように」と後輩たちにもしつこく伝えるようにしています。

営業志望だった自分が、6年目も製造管理を続ける理由
当初は営業志望とのことでしたが、
製造管理の配属が決まった当時は
どんな気持ちでしたか?
希望とは違う配属でしたが、「入ったら3年は続けよう」と最初から決めていたので、まずは一旦はやってみようという気持ちでした。
入社当初は、仕事のイメージがしやすいという理由で営業志望で、憧れはありましたが、営業への志望度がものすごく強かったわけではなかったんです。
製造管理には「面白くなさそう」というイメージがありましたが、研修中に先輩や上司が「この日の製造は何が課題で、どうすればもっとよくなるか」を日々話し合うのを見ていて、ただの単調な作業ではなく、どんどん追求していく面白さがあると、イメージが変わっていきました。
当初の目標を越えて入社6年目の今も、製造管理を続けているのは
なぜですか?
「ここを改善したらムダがなくなるかも」と考えたことを実践して能率が改善できたり、いい結果は出なくてもまたチャレンジすることにやりがいや楽しさを感じているからだと思います。
同期や先輩、上司の方と「こうしたらいいのではないか」と話し合い、一緒に試行錯誤しながら現場をより良くしていくために行動することや、今は新しい工場に移って覚えることも多く、新しい人とのコミュニケーションも含めて、毎日が楽しいです。
「まず3年」で入った現場が、
いつのまにか「良くしたい場所」になった
これから目指していきたい働き方を
教えてください
「働きやすい工場を作っていきたい」という気持ちがずっとあります。工場に入ってもすぐ辞めてしまう人もいて、ルールや意識をすり合わせて「ダメなことはダメ」と、先輩がちゃんと注意し合えるような風通しのいい環境を作れたらと思っています。
そのためにも、まずは今の工場でしっかり仕事ができるようになることが、最優先の目標です。
就活生へのメッセージを
お願いします
「工場の仕事は自分に合わなさそう」と思う気持ちは、僕自身もそうだったのでよく分かります。
他にやりたいことがあるなら、そちらに進むのも
いいと思います。
でも、僕みたいに食品業界をふわっと決めていて、特にやりたいことが定まっていないなら、まずは一度経験してみてほしいです。
実際に働いてみて初めて分かる面白さが、たくさんあるはずです。

「まず3年」から始まった、
6年分の手ごたえ
取材を通して伝わってきたのは、「まずはやってみよう」という素直な一歩から始まったOさんのキャリアでした。
現場で改善を重ね、現場が良くなる手ごたえを味わううちに、「続けたい仕事」へと変わったことを感じます。
鶏の飼育から製造・物流までを一貫して担うプライフーズには、じっくり現場を知る研修制度と、工場をまたいで経験を広げられる環境があります。
選択肢を狭めている方も、一歩踏み出してみることで、思いがけない手ごたえに出会えるかもしれません。
キャリアフォロー・成長環境
入社前からキャリア面談や現場見学で、一人ひとりの成長をフォロー。プライフーズの一員になってからも段階に合わせた研修や
メンター制度など若手の成長を支える体制を整えています。
専門分野を学んでいなくても安心して食品業界のキャリアをスタートできるはずです。
